【ルール&レビュー】禁断の島

 今回は「禁断の島」を紹介いたします。


パンデミック系といわれる協力ゲームの比較的コンパクトで時間も短いゲームになります。
沈みゆく島に眠る4つの財宝を協力しながらゲットして、プレイヤー全員が無事に島から脱出することを目指します。後半になれば、どんどん島が沈むスピードもアップするので、各プレイヤーの役割が重要になってきます。

特徴

ゲームの準備

これが内容物です。なかなかコマもしっかりしています。
  1. 24枚の島タイルをシャッフルして、写真のように青い面でないほうを上にして島を作ります(ゲームのたびにタイルの並びは異なります)。雰囲気を出すために4隅に財宝コマを置きます。


  2. 財宝カード浸水カード冒険者カードをそれぞれシャッフルして、裏面にした山札を作ります。
  3. 浸水カードの山札から6枚引いて、該当する島タイルを裏返します(青い面になります)。この島タイルは浸水状態になります。引いた浸水カードは浸水の捨て山に移します。

  4. 各プレイヤーは冒険者カードをランダムに引いて、受け取った役割でゲームに参加します。ここで各特殊能力を載せますが、詳細な振る舞いについては以降のゲームの進め方の説明をご参照ください。
    役割 特殊能力
    技術者 1アクションでタイル2枚まで排水可能
    パイロット 1手番中に1回だけ、任意のタイルに直接移動可能
    探検家 斜めに隣接するタイルにも直接移動可能
    ダイバー 1アクションで浸水、あるいは取り除かれたタイルをたどって次のタイルまで移動可能
    メッセンジャー 1アクションでどのプレイヤーにも、1枚の財宝カードを渡すことが可能
    航海士 移動アクションで、自分の代わりに他プレイヤーの冒険者コマを2タイル分移動可能
  5. 自分の冒険者カードに対応する色の冒険者コマを、冒険者アイコンが描かれているタイルに配置します。

  6. 財宝カードの山札から各プレイヤーに2枚ずつカードを配ります。カードは皆さんに公開して置いてください。もし「水位上昇」カードが配られたら捨てて、代わりのカードを受け取ってください。その後、「水位上昇」カードを山札に戻してシャッフルしてください。
  7. 水位ボードの左側に難易度に応じた水位マーカーを取り付けます(初めて遊ぶ時は一番下の初心者用のメモリにセットしてください)。
  8. じゃんけんなどでプレイヤーの手番順を決めてください。
これで準備は完了です。例えば、2人でのセッティング例を以下に載せてみました。

勝敗条件

勝利:以下の条件をすべて満たして、誰かが特別アクションカード「ヘリコプター」を使用
  • 財宝コマ4個を、いずれかのプレイヤーが手に入れている。
  • 全プレイヤーの冒険者コマが「愚者の発着場」タイルの上にいる。
敗北:以下のいずれかの条件が満たされた場合
  • いずれかのプレイヤーが財宝コマを手に入れる前に、財宝に対応するアイコンのタイルが2枚とも沈んだ(除去された)
  • 「愚者の発着場」タイルが沈んだ(除去された)
  • いずれかのプレイヤーコマが沈んだ(除去された)
  • 水位マーカーが水位ボードのドクロの目盛りに達した

ゲームの進め方

手番プレイヤーは、冒険者カードの裏面に記載されている3つの手順を実行します。

  1. 4種類のアクションを3回まで実行
    ※同じアクションも複数回行えます
    ・移動
    ・排水
    ・カード提供
    ・財宝獲得
  2. 財宝カードを2枚引く
  3. 水位に応じて浸水カードを引く
これらの手番を勝利、あるいは敗北するまで順番に各プレイヤーが繰り返します。

注意事項

  • 移動アクションは隣の上下左右の4タイルのいずれか1タイル分のみですが、探検家は右斜め上、右斜め下、左斜め上、左斜め下の合計8タイルが移動先候補にできます。
  • 排水アクションは自分のコマがいるタイル、あるいは隣接する上下左右の4タイルのいずれか1枚の浸水状態の島タイルを排水(裏返)して、浸水状態から通常状態にもどします。ここで、探検家は右斜め上、右斜め下、左斜め上、左斜め下の合計8タイルが排水候補にでき、技術者は1回のアクションで2枚のタイルを排水できます。
    排水しない場合、次に浸水状態のタイルが再度浸水してしまう(浸水カードで引いてしまう)とタイルは沈んでしまいます(除去されてしまいます)。沈んだ場合は、その島タイルと浸水カードの両方をゲームから除外します。沈んだタイルにいた冒険者コマは移動可能な隣接するタイルがあれば、そちらへ移せますが、移動できない場合はタイルとともに除去されて、全員敗北となります。ただし、パイロットは任意のタイルに、ダイバーは一番近い任意のタイルに移せます。

    浸水カードで裏返すと、

    排水せず、さらに浸水カードを引いてしまうと、

  • カード提供アクションは自分と同じタイルにいる他のプレイヤーに、手札の財宝の秘密カードを1枚渡せます。ただし以下の特別アクションカードは渡せません。
    カード名 効果
    土のう 浸水状態のタイル1枚を選んで裏返せる
    ヘリコプター 選んだタイル上のすべての冒険者コマを、別のタイル1枚の上に移せる
    手札の上限は5枚です。ルール説明書には「また、カードを渡すと手札が上限を超えるプレイヤーには、渡すことはできません。」との記載がありますが、エラッタの情報があり、上限を超えても渡せます。ただし、受け取った側は上限を超えた場合、ただちに特別アクションカードを使うか、選んで捨てることにより、5枚になるようにしなければなりません。
  • 財宝獲得アクションは、財宝に対応するアイコンにコマが移動し、該当する財宝の秘密カードを4枚入手していれば、この4枚のカードを捨てることができます。そうすれば対応する財宝コマを受け取ることができます。浸水状態のタイル上でも可能です。

  • 財宝カードを引いた際、「水位上昇」カードを引く場合があります。この場合、水位マーカーを1目盛り分上昇させて、浸水カードの捨て山のカードをシャッフルして、浸水カードの山札の上に重ねます(つまりすぐにまた引く可能性が高いです)。今回引いた「水位上昇」カードは財宝カードの捨て山に移します。

  • 財宝カードの山札がつきたら、財宝カードの捨て山をシャッフルして、新たに財宝カードの山札を作ります。浸水カードの山札が枯渇した場合も同様です。

個人的な感想

タイルの並びは毎回異なりますし、タイルの配置形もいろいろ考えられるので、リプレイ性は高いゲームと思います。ただし、2人だとそもそも財宝カードの上限が5枚というのがネックで、目的の4枚をそろえるために他の財宝の秘密カードをあきらめなくてはならなく、一度財宝の山札をつきさせることがほぼ必須で、なかなかクリアするのが難しいです。終盤は残ったタイルも少なくなるにもかかわらず、浸水カードはたくさん引かなくてはならなく、なかなか厳しい状況になります。

また冒険者の役割も重要で、このあたりも運要素が強くなっていますが、やりごたえは十分で、とても楽しいゲームです。

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