【ルール&レビュー】Mr. Jack (ミスタージャック)
今回は「Mr.Jack (ミスタージャック)」を紹介いたします。
このゲームは2人専用の対戦ゲームで、切り裂きジャック(犯人)と、ジャックを捕まえる探偵に分かれます。それぞれ目的が異なり、ジャック側はジャックであるコマを地区から脱出、または8ラウンド逃げ切るか、探偵側は容疑者を絞っていってジャックのコマを特定して逮捕するかの推理戦を繰り広げます。
世界観も1888年のロンドンを舞台にシャーロックホームズと切り裂きジャックの戦いがテーマとなっており、ゲームシステムともマッチしています。
特徴
ゲームの準備
ゲームを始める際は、上記のような固定位置にコマやタイルを配置します。キャラクターカードやアリバイカードはシャッフルして裏向きにしてボードの横に置きます。
次にジャックのプレイヤーはアリバイカードを1枚引いて確認し、手前に裏向きにして置きます。このカードが今回のジャックコマになり、アリバイがないことになります。
なお、〇目撃者ありのコマの状態は、他のキャラクターと隣接している、或いは点灯したガス灯タイルに接している状態です。逆に×目撃者なしのコマの状態は、他のキャラクターや点灯したガス灯タイルに接していない状態です。
ゲームの進め方
ラウンドを最大で8回進めます。
各ラウンドの処理
- 奇数ラウンド:キャラクターカードの山札の上から4枚を引き、選んだキャラクターを1枚ずつ使います。行動は探偵→ジャック→ジャック→探偵の順番です。
- 偶数ラウンド:キャラクターカードの山札の残り4枚を引き、選んだキャラクターを1枚ずつ使います。行動は逆で、ジャック→探偵→探偵→ジャックの順番です。
キャラクターカードにも記載がありますが、キャラクター毎に行動や特殊能力は異なります。
移動についての補足
- (前):特殊能力より移動が前
- (前後):移動の前後どちらでも、特殊能力の処理が可能
- (同時):移動中に特殊能力を発揮
- (選択):移動か特殊能力かどちらかのみ
ガス灯タイルの移動例。これでシャーロック・ホームズが照らされなくなって、「目撃者なし」になります。
閉じたマンホールタイルの移動例。タイルがあった場所のマンホールを開けて、下側のマンホールを閉じます。
なお、空いたマンホールのマスから他の空いたマンホールのマスへ1マス分の移動でワープできます。キャラクターがいる空いたマンホールのマスへも移動できますが、逮捕する時以外は止まれません(緑矢印や赤矢印のような移動は可能)。
グッドレイ巡査部長の特殊能力の例は、緑矢印のように3つのコマを1マスずつ近づけたり、赤矢印のように2つのコマを2マスと1マスずつ近づけたりできます。なおこの能力で逮捕することはできません。
各ラウンドの終了
4人のキャラクターが使用されると、以下のラウンド終了処理を行います。
- ジャックがなりすましているキャラクターが「目撃者あり」であれば目撃者カードを「目撃者あり」に、そうでなければ「目撃者なし」にジャックのプレイヤーが判定します。
- 探偵のプレイヤーは上記の目撃者カードに該当しないコマを潔白と判断し、コマを裏返します。
- 第1~4ラウンドは同じ数字のガス灯タイルをボードから取り除きます。
- ラウンド表示コマを次のラウンドに進めます。
偶数ラウンドの終了時は、キャラクターカードの山札がなくなっているので、捨て札から回収してシャッフルし、山札に戻します。
個人的な感想
これもゲームシステムと世界観が気に入って、即購入したゲームです。ジャックのコマが何になるか、キャラクターカードやアリバイカードの引きに若干運要素がありますが、かなり思考をめぐらす必要があるとても良いゲームです。初めのころは探偵側が有利な気がしていましたが、繰り返し遊ぶにつれてそんなこともないことがわかり、よく考えられた非常におすすめなゲームの一つです。
コメント
コメントを投稿