【ルール&レビュー】ローゼンケーニッヒ

 今回は「ローゼンケーニッヒ」を紹介いたします。


薔薇戦争を題材にした対戦ゲームです。共通の王冠コマを交互に動かして領土を取り合い、最終的に領土が広い方が勝利するシンプルなゲームです。王冠コマが進むマスは進軍カードに依存しており、運と戦略がバランスした良いゲームです。

特徴

ゲームの準備


内容物はコマとゲームボード、カードになります。紋章コマは裏表で赤薔薇と白薔薇が刻印されています。

  1. 進軍カードをシャッフルして、各プレイヤーに5枚ずつ配ります。カードの向きは、ゲームボードの王冠マークの向きと合わせてください。プレイヤーに配られたカードは表向きにして、相手プレイヤーにも公開します。残りは裏向きで山札とします。
  2. 各プレイヤーは自分の色の4枚の騎士カードを進軍カードの横に置きます。
  3. 王冠コマをボード中央のマスに置きます。

勝敗条件

以下の状況になったら終了し、得点を計算をして高い方が勝利します。もし同点の場合は、隣り合うマス数が多い方が勝利します。さらに同数の場合は、ボード上に置いてある紋章コマの数が多い方が勝利します。
  • プレイヤー2人が連続してパスした時
  • 紋章コマがすべてボード上に置かれた時
得点計算は、隣り合う自軍のコマ数を数えて2乗します。それをひとかたまり(領土)ごとに計算して、足し合わせます


上の例では、
白薔薇:25 + 9 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 +1 = 40
赤薔薇:25 + 9 + 4 + 1 + 1 = 40
となり、同点です。最大の領土もどちらも5マスのため、紋章コマが14個と多い白薔薇が勝利となります。

ゲームの進め方

赤薔薇プレイヤーが先行で、以下手番を交互に行います。手番では、以下から1つだけ必ず実行し、何もできない時だけパスします。
  • 進軍カードを1枚使って、王冠コマを進める
  • 進軍カードを1枚引く
  • 進軍カードと騎士カードを同時に1枚使って、王冠コマを進める

進軍カードを使うと、使ったカードは捨て札に行き、カードに書かれている距離と方向のマスが空いていれば、王冠コマを移動して、その下に自軍の紋章コマを置きます。
途中のコマは飛び越えます。


進軍カードが4枚以下であれば、進軍カードを1枚引くことができます(上限は5枚)。もし山札が尽きたら、捨て山をシャッフルして新たな山札にします。

進軍カードを使っても移動先に敵の紋章コマがあって移動できない場合、騎士カードも同時に使うことで王冠コマを移動でき、紋章コマを裏返して自軍の紋章コマに変更することができます。これにより、敵のつながった領土を分断したり、逆に自軍の領土を拡大できるので、4枚しかない騎士カードはここぞという時に使用しましょう

個人的な感想

進軍カードの引きに運要素はありますが、お互いの進軍カードは公開されているため、運と戦略がうまくバランスされたとても良いゲームとなります。写真ではわかりづらいかもしれませんが、最初はコマもカードもかなり小さい感触でした。また最後の得点計算が若干大変な面はありますが、例えば同じコマ数は差し引いて、差分の領土のみを計算したりすることで、計算の煩雑さを緩和することはできます。一応4人で2体2のチーム戦はできますが、個人で使える進軍カードと騎士カードが減っているだけですので、おまけのような印象でした。

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