【ルール&レビュー】ぬくみ温泉繁盛記

 今回は「ぬくみ温泉繁盛記」を紹介いたします。


いわゆるワーカープレイスメントと呼ばれるゲームで、ワーカーコマをアクションカードに置いて資源を集めたり、施設を作ったりして自分だけの旅館に仕上げて、その人気度を競い合うゲームです。
2人で1時間弱かかりますが、やりごたえのあるリプレイ性の高いゲームです。
助っ人カードやサイコロが良い感じに運要素を与えてくれて、戦略だけでない楽しみ方ができるゲームです。

特徴

ゲームの準備


写真が内容物になります。以下のようにゲームを準備します。
  1. ラウンドカードを裏向きにラウンド順に重ねておきます。
  2. 全体方針カードをランダムに2枚選び、表向きで並べます。
  3. アクションカードを人数に応じて並べます。
    プレイ人数に応じたアクションカードを使います。
    A面、B面は自由に組み合わせてください。
    プレイ人数カード枚数使用するカード番号
    1人戦12枚1~12
    2人戦12枚1~12
    3人戦15枚1~12, i~iii
    4人戦17枚1~12, i~v


  4. 助っ人カードを裏向きでシャッフルして山札にします。
  5. プレイヤーごとに色を決めて、従業員コマ受付タイルを配ります。
  6. プレイヤーごとに裏向きでランダムに個人方針カードを1枚配り、自分だけ内容を確認します。
  7. スタートプレイヤーをじゃんけんなどで決めて、スタートプレイヤータイルを置きます。
  8. スタートプレイヤーから時計回りに手番順となり、初期資金として2金、3金、4金、5金と1金ずつ多くお金を渡します(2人の場合は3金まで)。
以下は2人戦の準備例です。

勝敗条件

7ラウンド目のラウンドカードをめくったら終了し、人気点を計算して最も高い点数のプレイヤーが勝利します。

ゲームの進め方

ラウンドごとに以下の説明カードの手順を実施し、7ラウンドが終了したら人気点計算を行います。

1. ドロー

全プレイヤーは1枚ずつ助っ人カードを引いて、自分だけが見えるようにします。

2. 仕入れ

助っ人カードの左上の「仕入」を任意の枚数行うことができます。
お金を払うことで、資源を受け取ることができます。
使った助っ人カードは、山札の下に戻します。


3金で「野菜」を1つ得ることができます。
横に∞マークがあれば、お金があるだけ何度でも仕入れることができます。

3. アクション

スタートプレイヤーから従業員コマを1体ずつアクションカードに置いて、効果を発揮します。
時計周りで1体ずつ、すべての従業員コマを置いていきます。
すでに従業員コマが置かれているアクションカードには原則置くことはできません。
スタートプレイヤータイルを持つプレイヤーは有利なので、アクションカードの中にはタイルを奪えるものがあります。
施設の建設は、施設タイルがなくなるまでの早いもの勝ちなので、注意してください。


「伐採」を選んだので「木材」を一本ゲットです。
「または」の記載があれば、どちらかを選ぶことになります。


「その後」の記載があるものは、効果を発揮してもしなくても良いです。
なお人マークは助っ人カードを示しており、それぞれのマークは以下の意味になります。
  • +マーク:助っ人カードを1枚引く
  • -マーク:助っ人カードを1枚支払う(支払った助っ人カードは山札の下に戻す)
  • ↓マーク:助っ人カードを1枚プレイします(任意)
助っ人カードをプレイするとは、助っ人カードを公開して場に出し、下に書かれた効果を発動します。効果には2タイプあります。
  • 単発:プレイしたタイミングで1回だけ効果が発動
  • 持続:以降継続して効果が発動

上記助っ人カードをプレイした場合は、以降「お手伝い」のアクションカードを実行した際に追加でカードをプレイできるようになります。
また人気点は1点獲得します。


「耕作」では12面ダイスの出番です。
1~3なので最大3回まで振ることができます。
出た目に応じてもらえるものが異なります。
12面ダイスなのに13の目がなぜあるのかと思われるかもしれませんが、助っ人カードを1枚支払うことでダイスの目を1ほど加算できるためです(何枚でも支払えます)。

4. ボーナス

ボーナスには鶏ボーナス施設ボーナスの2種類があります。
  • 鶏ボーナス:すべての卵を鶏にするか、鶏がいれば卵を1個得ることができます。


  • 施設ボーナス:自分の施設タイルにアイコンで描かれているお金、または資源を受け取ることができます。なお、施設タイルは上下左右につなげるように配置します。


    ただし、破線で描かれたボーナスは条件を満たさないとボーナスが獲得できません。
    日本庭園とヒノキ風呂と岩風呂は条件が必要です

5. 従業員への支払い

各プレイヤーはラウンドカードに描かれた給与をお金か資源で払います。
ただし資源のみで支払う場合は、おつりは返ってこないことに注意してください。
お金と資源を組み合わせて支払うことは可能です。
なお、給与が支払えない場合は、不足した1金ごとに-3トークンを受け取ることになります。

6. 従業員の回収

アクションカード上の全従業員コマを回収して、休息を与えましょう。

7. ラウンド終了

ラウンドカードをめくって表向きにして、新しいアクションカードとして追加します。


こうして次のラウンドが開始し、1. ドローに戻りますが、もし7ラウンドであれば終了し、プレイヤーごとに人気点計算に移ります。

人気点計算

  • 施設タイルの人気点
  • の人気点(3羽ごとに10点)
    もし11羽の場合、9羽までの3セットで30点になります。
  • 条件を満たした個人方針カードの人気点


  • 条件を満たした全体方針カードの人気点(施設タイルの並べ方によります)


  • 助っ人カードの人気点(詐欺師はマイナスなので要注意)
  • お金を人気点に換算(1金=1点
  • 給料未払いのマイナス点を人気点から差し引く

これらの合計で競います。

個人的な感想

負けていても貴賓室ぬくみ殿の建設をサイコロ運に託したりと最後まで逆転要素があります。
少し準備と後片付けが大変ですが、ワーカープレイスメントのゲームはこんなもんだろうと割り切りましょう。
あと得点計算も大変なので、個人的にGoogleスプレッドシートで計算表を作成しています。

リトルタウンビルダーズも面白いのですが、ちょっと物足りない感があったので、このゲームに出会った時は「これだっ!」とビビっときました。
それになんといっても定価が安く、コストパフォーマンスの良いゲームですので、一家に一式置いておいて損はないです。
私もゲットできていませんが、個人方針カードや全体方針カードのバリエーションが少ない気がしますので、ぜひ拡張版を入手したいところです。再販求む!

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