【拡張レビュー】スピリット・アイランド(SPIRIT ISLAND) 羽根と炎 & 自然の化身
今回は「スピリットアイランド」の拡張を紹介いたします。
なぜこの2つを選んだかと言いますと、2026年の春に入手できた拡張がこの2つだったということになります(残念ながら他は売ってませんでした、、、)。
この2つの拡張だけで、どれくらい楽しめるかをお伝えしたいと思います!
目次
特徴
基本ゲームの紹介
精霊とキノコのような原住民「ダハン」が住む自然豊かな島に侵略者が入植してくるので、これを撃退するタワーディフェンス+デッキ構築+非対称の協力ゲームです。
デッキ構築といっても、自分で好きなデッキを選択して構築していくわけでなく、ランダムに引いた能力カードをデッキに加えていくという形式です。
大能力カードの場合は1枚廃棄しなくてはならないので、デッキ圧縮の要素もあります。
またプレイヤーはユニークな能力を持った精霊を担当するので、非対称性があります。
この精霊の組み合わせで協力の仕方が変わるところも楽しいところです。
ゲームの進め方としては、わかりやすいサマリカードがあります。
ここでは流れしか説明しませんが、ターンごとに以下の処理を全プレイヤーが同時に行います(なので、思考時間に個人差はありますが、人数増による待ち時間の増加は基本ありません)。
- 精霊フェイズ:精霊を成長させ、精霊力を獲得し、能力カードのプレイ
- 即効能力:鳥マークの能力カードや先天能力の効果を解決
- 侵略者フェイズ:侵略者(遠征隊/町/都市)が略奪→建設→遠征の順番に襲撃
- 遅発能力:亀マークの能力カードや先天能力の効果を解決
土地は密林、砂漠、山岳、湿地の4パターンがあり、侵略者カードで引いた土地から遠征→建設→略奪していくので、次にどの土地で建設、略奪が発生するかはわかります。
このゲームは運要素が少なく、運が絡むのは以下くらいです。
- 遠征する土地
- 獲得する能力カード
- 不安カードの効果
勝敗条件
勝利条件
- 恐怖レベル1:島上に遠征隊も町も都市もいない
- 恐怖レベル2:島上に町と都市がいない
- 恐怖レベル3:島上に都市がいない
- 恐怖レベル 勝利:すべての不安カードを獲得
敗北条件
- 荒廃カードから最後の荒廃駒が取られた場合
- いずれかの精霊の存在マーカーが島上に1枚もない場合
- 侵略者デッキが尽きていて引けない場合
拡張「羽根と炎」の紹介
内容物
- 精霊パネルと固有能力(4種類)
精霊が増える、これが拡張のメインです!
なお、野火の心臓には影響の大きなエラッタがあり、正しくは以下の赤枠のエレメントを必要とします(そのままだと、少ないエレメントで発動してしまいます)。名前 複雑度 プレイスタイル 野火の心臓 高 最初から攻撃力が高く、そこからさらに強くなるが、成長するにつれて土地を荒廃させる超攻撃型 島の真下でまどろむ蛇 高 ゲーム序盤は忍耐を必要とするが、いざ覚醒すると信じられないほど強力になるサポート型 世界を水浸しにする豪雨 高 プレイしたカードを複数回使用できる防御型 見知らぬ道を見つける者 超高 攻撃できず、侵略者のいない安全地帯を作り出せる超操作型 - 不安カード(5枚)
これはうれしいです。早速基本に混ぜています! - 様相カード(5枚)
基本セットの精霊の生命に満ちた大地の力、炎のごとく揺らめく影、稲妻の迅き一撃、陽光を浴びた大河のうねりの特殊ルールや先天能力を変えることができるので、味変できます。 - シナリオパネル(2枚)と敵対国パネル(1枚)
難易度を上げたり、異なる展開を楽しめます。
追加要素
箱も小さいように内容物も追加要素も控えめです。
ルールとして追加されるものは隔離のみです。
- 侵略者は隔離された土地へ遠征せず、隔離された土地は遠征の発生源にもならない
- 侵略者駒は隔離された土地は隣接していないとみなせる
ただし荒廃の連鎖は起こる
なお、ルールに第一拡張「枝と鉤爪」と第二拡張「ひび割れた大地」で登場する「獣アイコン」は無視するようにとあります。
拡張「自然の化身」の紹介
内容物
- 精霊パネルと固有能力(8種類)
今回は8体も精霊が増えます。
化身、地震、常闇、生命力トークンも今回新たに追加されますが、他のトークンは付属していないので、暖炉の不寝番と踊り狂う地震のみそのまま遊べます(他はひび割れた大地の拡張が必要)
※ただし、代替できるトークンがあれば遊べるはず - 荒廃カード(8枚)
基本セットは2枚しかなかったので、この追加は一番うれしいです! - 不安カード(9枚)
これはいくらあっても困りません。
ただし3枚は対立トークンが必要なので、これらは封印かな。 - 小能力カード(1枚)
1枚だけ、、、残念。 - 大能力カード(13枚)
6枚は持ってないトークンが必要なので、実質7枚。 - 様相カード(24枚)
そのうち7枚の精霊は拡張が無いので使えません。
また他に3枚はトークンがないので、、、 - シナリオパネル(2枚)と敵対国パネル(1枚)
難易度10があります。 - イベントカード(9枚)
毎ターン、不安フェイズの前に公開し、その効果を適用する(1ターン目のみ、適用せず捨て札にする)、拡張「枝と鉤爪」からの追加ルール。
9枚しかないのでこれだけでは足りないですし、結構文字が多くてプレイ時間に影響がありそうです。
また運要素も高まるので、好みは分かれそうです(もし他の拡張を入手したとしても、私にはこのルールは不要かな~)。
| 名前 |
複雑度 | プレイスタイル | 利用トークン |
|---|---|---|---|
| 暖炉の不寝番 | 中 | 自分の土地でダハンを守るのが得意な、超ダハン強化型 | なし |
| 踊り狂う地震 | 激高 | テンポとタイミングが非常に重要で、高コストの能力がゲーム後半まで効果を発揮しない計画重視型 | 地震 |
| そびえ立つ密林の根 | 中 | 化身と同じ土地にあるすべてのものを守ることが非常に得意な超防御型 | 化身、大自然、生命力 |
| 傷ついた水の流れ | 高 | 傷ついた状態で始まり、ゲームが進むにつれて徐々に浄化されて新たな性質が見つかる、配置操作型 | 獣、疫病 |
| 狂乱を泣き叫び彷徨う声 | 中 | 対立トークンを追加しながら侵略者を追い回す、不安付与型 | 化身、対立 |
| 残り火の瞳の巨獣 | 中 | ゆっくりと化身で島中を踏みつけて侵略者を粉砕する、攻撃型 | 化身、大自然、悪地 |
| 背筋を走る闇の息吹 | 高 | 孤立した侵略者を拉致して不安を生み出す、不安ばらまき型 | 化身、常闇、獣、対立 |
| 太陽の容赦なき視線 | 高 | 繰り返した能力カードで同じ土地をダハン含めて叩きのめす、超攻撃型 | 悪地 |
追加要素
一番大きな追加要素は化身です。
一部の精霊が持っており、存在マーカーと見なされます。
また強化することができ、強化されると裏面の黄色枠面にひっくり返ります(写真の2枚は違う化身トークンです)。
格上げ&格下げも新規に追加されました。
格上げは侵略者を遠征隊→町、町→都市のように置き換えます。
逆に格下げは侵略者を都市→町、町→遠征隊のように置き換えます。
なお受けているダメージは保持するため、格下げすると同時に破壊されることがあります。
ここで参考までに、拡張「ひび割れた大地」に付属するトークンの紹介もしておきます。
注意点
ゲームを何度かやった際に気になったり、注意が必要と感じた点を以下に記載します。
- 不安カードは裏向きの山をそのままひっくり返すことで、獲得した順に解決できます
- 侵略者の「略奪」アクションが阻止、省略された場合、ダハンも反撃しません。
- 侵略者の「建設」も「遠征」も増える駒は1個のみです。
- 使用しなかった精霊力は次ターンに持ち越せます。
- 大能力カードを入手した場合、手札か捨て札かプレイ中の能力カードを1枚廃棄します。
- 侵略者が破壊された場合は不安を生み出しますが、除去や置き換えでは生み出しません。
- 複数の防御効果は合算して、土地とダハンのダメージを減らします。
- 先天能力はエレメントの条件を満たしたすべての効果を上から下の順で解決するので、どれを解決した/していないがわかるように、何かトークンを使うと便利です。
個人的な感想
基本的にソロゲームはしないのですが、このゲームだけは特別でした。
展開も決まっているので、「詰将棋」のような難易度の高いパズル感覚で挑めるので、ソロでも楽しめます。
残念ながらボードゲーム師Bはあまり相手にしてくれないので、ソロでやっているということもあります。
ボドゲ師B曰く、
- 敵の行動が単調
- 好きなカードを選べないので、デッキ構築感が薄い
- ダハンは好きだが、やけに複雑
というような理由で、「イーオンズエンドの方が良い」とのことでした。
確かに私も、選んだ敵によって毎回展開が異なるし、好きなカードを購入できるイーオンズエンドの方が楽しいとは思いますが、これはこれで違った楽しみを感じています。
今回の拡張ですが、さらにいろいろなバリエーションで「詰将棋」的なパズルを楽しみたいということであれば、「羽根と炎」はオススメします。
「自然の化身」は複雑になりますが、精霊が卑怯なほど強い印象でパズルの難易度は下がりますし、実際には公式のように「ひび割れた大地」を持ってないと遊びにくいです。
ただし、荒廃カードなどのカードを増やしたい、高難易度に挑みたいという方には向いているかもしれません!
購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです。



コメント
コメントを投稿